季節の移ろい

季節の移ろい
夕立のあとの光

夏の午後、急に暗くなった空から大粒の雨が降り出すことがあります。慌てて雨宿りをしていると、ほんの10分ほどで雨はやみ、空気がひんやりと変わります。濡れた道に光が映りこみ、草木が生き生きと輝くその瞬間、世界がいったん洗い直 […]

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ナスの照り、夏のしるし

焼きナス、揚げナス、煮びたし──夏の食卓によく登場するナス。表面につやのある、よく冷えたナスをひと口食べると、暑さで疲れた体にじんわり効いてくるような気がします。旬の食材を味わうことは、自然と調和して生きることの第一歩。 […]

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朝の空にひらく、白い雲

立秋を過ぎてからの空は、どこか高くて澄んでいて、雲も軽やかに見えます。通勤や家事の合間、ちょっとだけ空を見上げてみる時間をつくってみませんか?その白い雲の形が、毎日ちがっていることに気づくと、いつもの一日がほんの少し特別 […]

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立秋──「秋」が静かにやってくる

今日は「立秋(りっしゅう)」。暦の上では、秋のはじまりです。まだまだ暑いけれど、ふと風が軽くなった気がしたり、夕方の光に陰りが見えたり。そんな微かな変化が、季節の“次”を知らせてくれます。暮らしの中でも、「変わっていく途 […]

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水辺の涼を探しに

噴水、公園の池、小さなせせらぎ。水のそばに行くだけで、少し涼しく感じるのは、五感が自然に反応しているからかもしれません。夏の暑さに疲れた日は、「涼しいところへ行く」ではなく、「涼しさを感じに行く」という発想をしてみてくだ […]

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かき氷の時間

口の中でふわっと溶けるかき氷。ただ冷たくて甘いだけなのに、なんだかほっとするのは、きっと“ひと息”つける味だから。この時季の暑さは体にも心にもこたえるもの。無理に頑張らなくていい日も、自分を少し甘やかすくらいがちょうどい […]

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ひまわりの向こうに、夏の空

通勤途中や街角の植え込みに、大きなひまわりの花が咲いているのを見かける頃です。太陽に向かってまっすぐ伸びるその姿は、まるで「今日もがんばって」と語りかけてくるよう。でも実は、咲いたあとのひまわりはずっと東を向いたまま。ど […]

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蝉の声と、時間の感覚

朝から響く蝉の声。気づけばもう当たり前になってきた夏の音です。でもよく耳をすますと、日によって、時間によって、少しずつ違う鳴き方をしているのがわかります。「同じような毎日」にも、実は細やかな違いがあって、そこに気づけるか […]

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七十二候「大雨時行(たいうときどきふる)」

今日は七十二候のひとつ「大雨時行(たいう ときどき ふる)」。夏の空は、晴れていたかと思えば突然雨が降る…そんな不安定さも、季節の個性です。気持ちも同じ。晴れたり曇ったり、安定しないのが人間らしさ。「今日は調子が出ないな […]

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白南風(しらはえ)に背中を押されて

梅雨が明けたころに吹く風を「白南風(しらはえ)」と呼びます。南からの風なのに、どこかからっとしていて、空の明るさまで変えてくれるような力があります。ちょっとだけ気持ちが前を向く日。背中をそっと押してくれる風。そんな日に、 […]

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