セミのぬけがらと、足元の時間

木の幹やブロック塀に、セミのぬけがらを見つける季節です。
その姿は少し不気味に見えるかもしれませんが、地中で何年も過ごしたあと、ようやく地上に出てきた命の証でもあります。
ぬけがらを見ると、「目に見えないところで、人はそれぞれに頑張っている」と思えるのです。
人と比べて焦る日もあるけれど、足元でじっくりと根を張る時間だって、自分にとっては必要な道のり。
いま、まだ“ぬけきれていない”感覚があるなら、それもまた大切な途中です。