緑の“音”を聴いてみる

この時期、公園や街路樹のそばを歩くと、葉が風に揺れる音が耳に入ってきます。
春の若葉の頃とは少し違う、しっかりとした緑の音。
葉が増え、風を受ける面積が広くなったからこそ生まれる音です。

自然の音というのは不思議ですね。
音楽のように意識して聴こうとしなくても、ふっと心に入り込んできて、気持ちをゆるめてくれます。

昔の人は、こういう音をもっと身近に感じながら暮らしていたのでしょう。
「風薫る五月」という言葉があるように、この季節の風は、ただ通り過ぎるだけではなく、香りや音まで運んでくれます。

忙しい毎日のなかでは、耳に入っていても気づかず通り過ぎてしまうことも多いものです。
でも、ほんの少し意識するだけで、同じ景色がまったく違って見えてきます。

今日は歩きながら、一度だけ立ち止まってみませんか。
木々のそばで耳をすませてみる。
ただそれだけで、暮らしの中に静かな豊かさが生まれます。