季節の移ろい

季節の移ろい
蝉の声と、時間の感覚

朝から響く蝉の声。気づけばもう当たり前になってきた夏の音です。でもよく耳をすますと、日によって、時間によって、少しずつ違う鳴き方をしているのがわかります。「同じような毎日」にも、実は細やかな違いがあって、そこに気づけるか […]

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七十二候「大雨時行(たいうときどきふる)」

今日は七十二候のひとつ「大雨時行(たいう ときどき ふる)」。夏の空は、晴れていたかと思えば突然雨が降る…そんな不安定さも、季節の個性です。気持ちも同じ。晴れたり曇ったり、安定しないのが人間らしさ。「今日は調子が出ないな […]

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白南風(しらはえ)に背中を押されて

梅雨が明けたころに吹く風を「白南風(しらはえ)」と呼びます。南からの風なのに、どこかからっとしていて、空の明るさまで変えてくれるような力があります。ちょっとだけ気持ちが前を向く日。背中をそっと押してくれる風。そんな日に、 […]

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花火の音に包まれて

夜空に咲く花火。その色と音に、胸がすこしざわつきます。夏の夜に響くドーンという音は、非日常の入り口のようでもあり、少しさびしさも運んできます。思い出や未練、なつかしさ。自分らしく生きたいと思えば思うほど、立ち止まってしま […]

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とうもろこしをかじる午後

夏の味覚といえば、とうもろこし。茹でたてをひとくちかじると、甘くてやさしい味が口いっぱいに広がります。季節を“味わう”という行為は、じぶんの時間をていねいに扱うことと、とてもよく似ています。忙しい毎日でも、好きなものを「 […]

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夕立が教えてくれること

夏の午後、空が急に暗くなって、大粒の雨が降り出す──そんな夕立に出くわすことがあります。通り雨のあと、空気がひんやりとして、少しだけ世界が洗い直されたような気がしませんか?日々の中でも、ふと涙がこぼれてしまうことってあり […]

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セミのぬけがらと、足元の時間

木の幹やブロック塀に、セミのぬけがらを見つける季節です。その姿は少し不気味に見えるかもしれませんが、地中で何年も過ごしたあと、ようやく地上に出てきた命の証でもあります。ぬけがらを見ると、「目に見えないところで、人はそれぞ […]

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朝顔のつぼみに、ちいさな約束

夏の朝、ふとベランダを見れば、朝顔のつぼみが静かにふくらんでいます。まだ咲いていないけれど、明日にはきっと花開く──そんな予感が、朝の空気をやさしくしてくれます。自分の暮らしにも、こういう“つぼみ”のような瞬間ってありま […]

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トウモロコシをかじる幸せ

夏の食べ物といえば、トウモロコシ。茹でたての粒をひとつずつ噛みしめるあの感覚、なんともいえず幸せですよね。旬のものを食べるというのは、自然と一緒に季節を生きること。自分の体と季節が、今、ちゃんと重なっていると感じられる瞬 […]

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風鈴の音がくれる余白

窓辺に吊るした風鈴が、風に揺れて涼しげな音を立てています。何もしなくても、ただそこに在るだけで、季節を知らせてくれる風鈴。忙しさの中で忘れがちな「何もしない時間」の大切さを、そっと思い出させてくれます。がんばりすぎた日は […]

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