季節の移ろい

季節の移ろい
夕焼けのグラデーション

梅雨が明けるころの夕焼けは、まるで絵の具を滲ませたような色をしています。オレンジから藍色に変わっていく空を見ていると、不思議と心がすっと静かになっていきます。忙しい日常のなかで、「夕空を眺めるだけの時間」をとるのは贅沢な […]

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扇子をひらく所作

電車の中やお祭りで、そっと扇子をひらく人の姿に、涼しさとともに“品”を感じることがあります。扇子はただ風を送る道具ではなく、「暑さにどう向き合うか」という日本人の知恵と美意識が詰まったもの。暮らしの中に、少しだけ“丁寧な […]

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蝉の声が聞こえたら

朝、蝉の声が聞こえてくると、「ああ、夏が来た」と実感しますよね。蝉は地中で何年も過ごし、地上に出てからは短い命。その一生を知ると、あの大きな声が、まるで「生きてるよ!」という叫びに聞こえてきます。日々の中で、自分の声がか […]

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冷やし中華と、夏のはじまり

スーパーやコンビニで「冷やし中華はじめました」のポスターを見かけると、いよいよ夏なんだなと思います。食べものの変化は、季節の移ろいを肌で感じる一番わかりやすいサインかもしれません。「自分らしい暮らし」って、特別なことじゃ […]

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雷鳴がくれる、静けさの感覚

夏の午後、突然の雷にドキッとすることがあります。空が光り、轟くような音が身体に響く。雷は昔から「神鳴り(かみなり)」と呼ばれ、自然の力への畏怖をあらわす存在でした。何もかもが思い通りにいかないと感じる日でも、雷のような圧 […]

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紫陽花が色づく理由

雨の季節もそろそろ終わり。道ばたの紫陽花が、少しずつ色あせはじめています。紫陽花は、土の酸度によって青くなったり赤くなったりする花。つまり、その場の環境によって色を変える植物なのです。私たちもきっと同じ。誰かと比べて「自 […]

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七夕──見えないものを信じる夜

今日は七夕。晴れていれば、夜空に天の川が見えるかもしれません。でも、たとえ見えなくても、空の向こうに星たちは確かに輝いています。「今、何がしたいか」「どこに向かいたいか」──見えていないものに不安を感じるのは自然なこと。 […]

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夏の入り口、小さな変化から

明日は「小暑(しょうしょ)」。夏の始まりを告げる暦の節目です。冷たい麦茶を用意したり、日傘を出したり。そんな些細なことが、暮らしの景色を少しずつ変えてくれます。自分らしく暮らしたいと思っても、大きな変化はなかなか起こせま […]

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願いごとを書くという行為

七夕は明後日。短冊に願いを書くなんて、なんだか子どもっぽい…と思っていませんか?でも、自分が本当に願っていることって、日々の中で案外ちゃんとは見えていないもの。「本当は、何を求めているんだろう?」「どんな暮らしがしたいん […]

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十日月──途中にある美しさ

今夜の月は「十日月(とおかづき)」。満月に向かってふくらみつつある、まだ途中の月です。完成されていないからこそ見える美しさ。そんな月の姿に、自分を重ねたくなる夜があります。「まだ見つかっていない」「まだ途中」。そう感じる […]

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