2025年9月7日
今日は二十四節気のひとつ「白露(はくろ)」。朝、草の葉にうっすらと露がつくようになる頃です。夜の空気がひんやりし始めて、季節は静かに秋へと向かっています。朝露は、ほんの短い時間だけ見えるもの。でも、その小さな水の粒が、朝 […]
2025年9月6日
朝、クローゼットを開けて「何を着ようかな」と迷う時間が、少しだけ変わってきました。ノースリーブのままでは落ち着かなくて、でも長袖はまだ早い。そんな季節のあいだの「揺らぎ」も、楽しめるようになれたら、自分の暮らしはもっと軽 […]
2025年9月5日
夜になると、あちらこちらから虫の声が聞こえるようになりました。ひとつひとつの音は小さくても、重なり合うことで、自然の合唱のようになります。声を張り上げなくても、静かな音にも力がある。暮らしの中でも、そんなふうに静かに響く […]
2025年9月4日
夏の間、窓辺で揺れていた風鈴の音が、そろそろ似合わなくなってきました。名残惜しさを感じながら、ひとつひとつ丁寧にしまう所作の中に、「季節を受け入れる心」が宿ります。手放すことは、なにかを終わらせることではなく、新しい空間 […]
2025年9月3日
梨の季節がやってきました。ひとくち食べると、シャリッと音がして、みずみずしい甘さが口に広がります。夏の果物とはまた違う、すこし落ち着いた甘さ。それはまるで、暑さを乗り越えたごほうびのようにも感じられます。果物の味で季節を […]
2025年9月2日
夏の終わりから秋の初めにかけての空は、ふと見上げると輪郭がくっきりとしています。雲の形も明瞭で、青が深く、空気に透明感があるのがこの時期の特徴。なにかを考えすぎてしまったり、心が曇ってしまったときは、空の輪郭を感じてみて […]
2025年9月1日
9月のはじまり。空気が少し澄んできたように感じられる朝です。同じ景色なのに、なぜか光の色が違って見える。それはきっと、季節がすこしずつ動いている証です。「今日はなにか始められるかも」──そんな予感が、朝の空気の中に漂って […]
2025年8月31日
今日は雑節のひとつ「二百十日」。立春から数えて210日目で、台風が来やすい頃とされています。風の被害を防ごうと、昔の人はこの日に稲の無事を祈っていたそうです。自然に対して「恐れ」と「祈り」の心を持つ──そんな感覚は、現代 […]
2025年8月30日
そろそろ夏服にも飽きてきて、クローゼットを開いて「そろそろ何か変えたいな」と思う頃。本格的な衣替えにはまだ早いけれど、ストールや長袖のシャツを一枚入れてみるだけで、気分が変わるものです。大きな変化を求めるよりも、小さな入 […]
2025年8月29日
草の葉に朝露がきらめく「白露(はくろ)」の季節が、もうすぐそこまで来ています。まだ蒸し暑さは残るけれど、朝の光がほんの少しやわらかくなってきたように感じませんか。季節が変わる前には、たしかに“予感”のようなものが訪れます […]