「就業規則には正社員転換制度があります」。ここまで準備できていても、それだけで安心とは限りません。
たとえば、就業規則では「面接と試験によって正社員へ転換する」と書いているのに、実際には社長の一言だけで正社員にしている。あるいは、規程に書かれている転換日と実際の処理が違う。こうした状態は避けたいところです。
キャリアアップ助成金では、正社員化コースをはじめ、会社が定めた制度に基づいて取組を実施しているかが重要になります。
中小零細企業では、「昔、社労士に作ってもらった就業規則があるけれど、内容はよく覚えていない」ということもあります。それなら、正社員転換や賃金制度を変更する前に一度確認しておきましょう。
就業規則は助成金申請のためだけに置いておく書類ではありません。
「会社ではこう決めている。そして実際にもそのとおり運用している」。この一致が、助成金を活用するうえでも日常の労務管理でも大切です。